製品概要

CJ-C203F は、食品や原材料の成分組成を非接触かつ短時間に推定できる装置です。果物類のリンゴ、ミカン、モモ、ナシ等や、芋類のサツマイモ等を対象に、糖度(%)・水分量(%)に加え、脂肪・タンパク・カロリー等の主要組成成分を、対象食品に応じて非破壊で短時間に推定できます。

制御部(制御器本体)は共通とし、測定室は選定したカテゴリに合わせて構成します。本ページに掲載している測定室は typeC(果物類)向けであり、果物類用途ではこの構成が基本です。typeA など他カテゴリでは、対象食品の種類・サイズ・形状に応じて別の測定室構成となります。推定対象成分、帳票様式、検体名表示・帳票・CSV出力名・出力ID等、重量(階級)項目は、対象食品とご要望に基づき、検体別の校正モデルを作成のうえ出荷時設定で確定します。

typeA〜H は食品カテゴリ別パッケージ(推定成分セットと帳票テンプレ)の区分です。導入時にカテゴリを決定し、そのカテゴリ向け構成を当該ユーザーの導入仕様として設定します。重量(階級)の帳票出力もカテゴリ運用に合わせて導入時設定で確定し、納入後に重量計連携を追加する場合は有償オプションとして対応します。

近赤外分光法による非破壊推定

試薬や消耗品を使用せず、近赤外領域 800〜2500nm の光を用いて、糖度・水分量等の成分に由来する波長情報から組成成分を推定します。

カテゴリ別仕様で導入

導入時に typeA〜H 等の対象カテゴリを選定し、そのカテゴリ向けの測定室構成、推定対象成分、帳票出力を出荷時設定で確定します。

帳票・重量項目まで一体化

初回設定された検体名表示・出力設定、測定データ保存、集計、CSV/PDF等の帳票出力までを、選定カテゴリに合わせた運用フローとして構成できます。

有償オプションで拡張

専用測定室、異物判別項目追加、推定対象成分追加、帳票変更、重量計連携、画像認識連携、コンベア等の搬送自動化に対応します。

測定原理

近赤外分光法(Near Infrared Spectroscopy)は、試薬や消耗品を使用しない成分測定法です。測定対象物に近赤外光を照射し、食品中の糖度や水分量等の成分に由来する波長の強度を用いて推定します。

食品に含まれる成分を構成している炭素・水素・酸素等の結合に応じて、吸収される波長情報が変化します。この変化量を校正モデルに適用して主要組成成分を推定します。

運用上のポイント

  • 導入時に対象食品のカテゴリを選定し、そのカテゴリ向けの測定室構成、推定対象成分、帳票出力を出荷時設定で確定します。
  • 本ページに掲載している測定室は typeC(果物類)向けです。typeA〜H の各カテゴリでは、カテゴリごとに別構成となります。
  • 重量(階級)項目はカテゴリ運用に合わせて導入時設定で組込み、納入後の重量計連携追加は有償オプションで対応します。
  • 遠隔管理・モニタリング機能を活用でき、納入後の遠隔設定変更は有償オプションで対応します。
  • 推定速度は 1秒間で3〜6個を想定します。対象食品の大きさや測定条件により変動します。

カテゴリ別仕様の考え方

CJ-C203F は制御部を共通としつつ、導入カテゴリごとに測定室構成・推定対象成分・帳票出力を定めます。果物類向けでは typeC 構成が基本となり、typeA など他カテゴリでは別構成となります。

区分 カテゴリ選定後に確定する内容 typeC(果物類)表示例 備考
本体(制御部) 制御器(分光器・制御PC・操作UI等) 装置基本設定、測定条件の共通設定 カテゴリ共通の制御部です
測定部 測定室構成 本ページ掲載の測定室は typeC(果物類)向けです typeA〜H の各カテゴリで対象食品の種類・サイズ・形状に応じて構成を設定します
連携 重量計(階級等) 果物類では重量階級出力を含めた設定が可能です カテゴリ運用に合わせて導入時設定し、納入後の追加は有償オプションで対応します
測定部 2分岐光ファイバ 測定系の接続構成 カテゴリ別仕様に応じて設定します
ソフトウェア 食品組成分推定・帳票出力ソフト typeC 向けの検体名表示・出力ID設定、推定対象成分、帳票出力を設定できます 対象食品と要望に基づき出荷時設定で確定します
運用 プルダウン選定 → 測定 → 保存 → 集計 → 帳票出力 カテゴリ仕様に応じた帳票出力までの手順 現場の記録・転記・集計工数を削減します

注)一律共通の仕様は設けず、選定したカテゴリに対応する構成を導入仕様として定めます。推定対象成分は用途に合わせて選定し、追加成分や機能追加は有償オプションとして扱います。

食品カテゴリ別:推定成分セットと導入仕様の目安

導入カテゴリごとに、推定対象成分、測定室構成、帳票出力の考え方が異なります。下表はカテゴリ選定時の目安です。

重量(階級)の帳票出力は導入時設定で確定します。重量は全カテゴリで帳票項目として設定できます。

カテゴリ 対象例(カタログ掲載) 基本推定成分セット 主な需要(現場の判断) 有償オプション例
typeA
乾燥食品
ドライフルーツ、干しイモ、麺類、味噌汁、スープ等 水分 乾燥度・戻り具合、保管品質、製造条件の安定化 糖、タンパク、脂肪/カロリー、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
typeB
生鮮食品(魚・肉)
刺身、切り身、肉類 水分+脂肪+タンパク 等級・歩留り、品質規格の判定、工程管理 カロリー、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
typeC
果物類
リンゴ、ミカン、モモ、ナシ、カキ、クリ等 糖+水分(+重量は導入時設定で確定) 選果の等級化、出荷時期判断、品質管理・表示値管理、重量階級 脂肪/タンパク/カロリー、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
typeD
お菓子類
洋菓子、和菓子、ビスケット 糖+水分 配合管理、仕上がり品質、ロット間ばらつき抑制 脂肪(ビスケット等)、カロリー、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
typeE
生鮮食品(野菜)
カット野菜、にんにく 水分 鮮度・乾燥管理、規格外低減 糖(品目による)、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
typeF
生鮮食品(芋類)
サツマイモ 糖+水分 熟成・甘味、乾燥具合、出荷規格の判定 カロリー、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
typeG
漬物類
野菜漬、キムチ 水分 漬かり具合、ロット安定、品質管理 糖、タンパク、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
typeH
発酵食品
納豆、味噌、乳製品 水分+タンパク(乳製品は脂肪も) 規格判定、配合・発酵工程の安定化 脂肪/カロリー、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加
その他 飼料原材料、リンゴジュース搾り粕、豆腐粕 水分+タンパク 原料受入、乾燥・保管、配合管理 糖(搾り粕等)、脂肪/カロリー、帳票追加、虫・毛髪等異物判別項目追加

注)他の食品にも対応できますので、ご相談ください。

有償オプション

導入時に選定したカテゴリ向け仕様の範囲外となる追加・変更は、以下を有償オプションとして見積・契約で切り分けます。

区分 有償オプション項目 内容(例)
ハード 専用測定室(カテゴリ仕様範囲外) 選定カテゴリ向け測定室の想定寸法・形状を超える検体に対応する専用測定室
ソフト 異物判別項目の追加 虫、毛髪等異物判別項目追加
ソフト 推定対象成分の追加・変更 校正モデル作成、検証、帳票項目追加
ソフト 検体名表示・出力設定追加 検体名表示、帳票・CSV出力名、出力ID等の追加設定、必要成分の校正モデル作成
ソフト 帳票様式の追加・変更 CSV/PDFレイアウト、項目、等級化ロジック等
連携 重量計連携追加(納入後) 納入後に重量計連携を追加する場合の対応(帳票への統合、階級区分等)
連携 画像認識プログラム連携 外観判定と組成推定の統合、分類支援
自動化 搬送・自動化(コンベア等) 高速分別・分類、ライン組込み
測定形態 卓上型光ファイバ測定 測定室以外の治具での測定、測定形態拡張
運用 遠隔設定変更(納入後) 設定変更のみ(遠隔モニタリング機能は搭載)

注)導入時に選定したカテゴリ向け構成を基準とし、その範囲外となる追加・変更を有償オプションとして切り分けます。

カテゴリ別の基本構成

  • 制御部(制御器、分光器、制御PC、操作UI等)
  • 測定部(選定カテゴリ向け測定室、2分岐光ファイバ)
  • 食品組成分推定・帳票出力ソフト(搭載)
  • 検体名表示・出力ID設定、重量(階級)項目の導入時設定
  • 遠隔管理・モニタリング機能

主な活用場面

  • 果実や加工食品の出荷時期判断
  • 製造現場の配合管理・工程管理
  • 品質管理および表示値管理
  • 重量階級を含む帳票出力の省力化
  • ライン組込み前の卓上運用から自動化拡張までの段階導入

保守サポート

一次受付窓口 原則としてご購入先販売店

メーカー技術・修理窓口 株式会社カロリアジャパン

サービス拠点 十和田事業所 〒034-0088 青森県十和田市西十四番町28番26

対応エリア 日本全国

受付方法 販売店で症状確認後、株式会社カロリアジャパンが保守対応します。

お問い合わせ

製品仕様、対象食品、カテゴリ選定、推定対象成分、帳票設定、有償オプション、導入条件についてはお問い合わせください。

メール:info@caloria.co.jp